「KILL、行こうって意味さあね。」

 「おう、アニキ。」

 と、暖簾を上げ掛けた所でHYDの動きが止まった。

 「ああ、アシロ教授。」

 「・・・・・・・・・・・・何だい?」

 「此処で会ったのも縁だし警告しておいてやるって意味さあね。
  有名な教授が此処へ来たおかげで悪行都市が何やら不穏な動きを見せているって意味さあね。
  身に自信が無いなら護衛でも雇うと良いって意味さあね。」

 「警告有難う、でも必要無いよ。
  たった今、此の柊を雇ったからね。
  単位の為なら命も捨てると言った男さ。」

 「言って無え!?」

 「そうか、其れは良かったって意味さあね。
  あと・・・・・・あくまで噂だが・・・・・・・・・、
  『黒の組織』が活動を再開するかもしれないと言われているって意味さあね。」

 「「!!?」」

 「黒の組織?」

 アシロは柊と零子を交互に見た。
 二人とも顔が強張っている。

 「まあ、噂だがって意味さあね。
  其れでは、酒とつまみを御馳走様って意味さあね。」

 そう言うとマントを翻しTHE-KILLごとHYDは消えた。

 「思ったよりも気さくな殺し何でも屋だったな、語尾は変だが。」

 「そして美形だったわね・・・、語尾は変だけど。」

 「丁寧に警告までしてくれたね・・・、語尾は変だけど。」

 一瞬静寂が訪れた。

 「さて、もう深夜だしそろそろ・・・。」

 「飲み直すか。」

 「ええ!?」