「即答だね・・・。
  でも中々危険だし内容を聞いてから決めた方が・・・。」

 「良い、やる。
  俺には今、どうしても単位が必要なんだ。」

 「・・・・・・・・・分かった。
  じゃあ改めて、アシロ・ルクレシアだ。」

 アシロは手を差し出した。
 今度は何も仕込んでいない。

 「北上神 柊だ。」

 二人は握手を交わす。

 「安心しろ、声さえ掛ければ何時でも何処でも駆け付ける。
  そしてお前の言う事を聞いてやる。」

 「お前?」

 「・・・・・・・・・・・・教授。」

 「宜しい、じゃあまずは飲み直そう。」

 「仲良くなった?のは良いけど・・・。
  柊もアシロも良く飲むわね・・・・・・、酒が無くなるわ。」



 「くそっ・・・!ふざけやがって・・・・・・!」

 柊に捨てられた賊の一人が起き上がった。

 「おい、起きろ!」

 体が動く者を片っ端から起こす。

 「もう一度だ、泣き言言うな。
  あの有名なアシロを人質にすりゃ何億も入って――――――

 「そういう小癪な上に小さな事は止めておけって意味さあね。
  御前等にゃ悪行都市での使い捨てが御似合いだって意味さあね。」

 「なっ・・・!誰だ!?」

 賊は突然現れた背の高いシルクハット帽と大男に銃を構える。

 「身体能力は高いみたいだなって意味さあね。
  好だ、思い通りに警告してやるかって意味さあね。」

 「そうだなアニキ。」

 「誰だと聞いている!?」

 賊は銃の撃鉄を引いた。

 「HYD。」

 「THE-KILL。」

 「!?
  あ・・・・・・あ・・・ああ、お、助けえええ!!」

 大量にいた動ける賊達は蜘蛛の子を散らすが如く全員逃げ出した。

 「情け無いなあって意味さあね。
  じゃあ行こうかって意味さあね。」

 「おう。」