「ああ、終わったぞ?
  適当に捨てて置いたんでその内起きるだろ。」

 「早過ぎない?」

 「疑うんなら見て来いよ。
  有名だと理解してるならお前はもっと注意した方が良いな。
  姐貴ももうここ移動しろよ?」

 「はいはい、その為に移動式屋台だからね。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「・・・・・・強いでしょ?びっくりした?」

 驚くアシロに零子が囁いた。

 「・・・・・・・・・うん・・・。」

 アシロは酒を飲む柊を見た。

 「・・・・・・ねえ。」

 「ん?どうした?」

 「・・・・・・・・私の元で、バイトしてみないか?」

 「・・・・・・・・・・・・ああ?」



 夜。

 月は嫌いだ、無い方が良い。

 夜に明かり等いらない。

 夜は黒、真の闇で有るべきなのだ。

 じゃなきゃ常に光溢れる朝昼と対称ではない。

 「・・・・・・影は・・・って意味さあね?
  気にしたら負けだって意味さあね。」

 「アニキ?」

 「ああ、何でも無いって意味さあね。
  聞こえる、悲鳴や打撃音がって意味さあね。
  情報屋の情報通りこっちで間違いないなって意味さあね。」

 「リョウカイ。」