「おーい、終わったよー!」

 榎原が4人を纏めて引きずりながらやって来た。

 「ご苦労さん、服穴だらけじゃねえか。」

 「やん☆」

 「興味無えよ、虎服縫ってやれ。」

 「勿論。」

 ちなみに虎と榎原は付き合っている。

 「こいつ等はどうするー?」

 「捨てとけ、袴田教員が何とかするだろ。」

 文字通りポイ捨てした榎原を見て周りの一人が呟く。

 「やっぱ半端ねえなあ東西南北四天王・・・。
  あいつらに喧嘩売るとか・・・転校生か?」

 西蓮寺 椿(さいれんじ つばき)
 南茅部 榎原(みなみかやべ よわら)
 東浪見 楸一(とらみ しゅういち)
 北上神 柊(きたにわ しゅう)

 4人は連れ立って青院を出た。



 「まあ飲め、良いから。」

 言われるがままに柊は出された酒を飲んだ。

 「・・・・・・自家製か?良い酒だな。」

 「だろ?やっとこさ無害アルコールの良いのが出来たんだ。」

 煙草を銜えたまま冴島 零子(さじま れいこ)は笑った。
 いつもぶすっとしているが彼女は美人だ、笑うとそれが引き立つ。