「いや〜、しかし今思うと本当に色々回ったなあ。
  『炎の町』、『水の町』、『死神の街』、『医療都市』、
  『機械都市』、『天上王国』、『氷上人の村』・・・・・・。
  ・・・・・・もしかしたらクロさんよりも知ってるかも知れないぜ?」

 「・・・・・・ああ、そうだな!
  じゃあ聞かせてくれよ、世界の話!
  俺そういうの全然知らないからさ!」

 「もちろん!」

 そう言うとD・Jは再び座った。

 「・・・さて・・・・・・雷ちゃんまずはどこから聞きたいかな?」

 「あ、ごめんちょっと待って?
  それを聞く前に一つだけ聞きたい事があるんだけど・・・?」

 「・・・・・・・・・?良いよ?何?」

 「まず、D・Jって100%ロボットだよね?」

 「・・・・・・?・・・そうだけど?」

 D・Jは何を今更というような顔をした。

 「でもD・Jを造ったのはデュークさんじゃないでしょ?」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・何故?」

 「だってD・Jが言ったじゃん。
  『『独り』があったからこそ、デューク達や雷ちゃんと出会えた』って。
  と、いう事はデュークさんじゃないでしょ。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「D・Jを造った人って・・・・・・誰なの?」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 少々長い沈黙が落ちた。