「あ!?何びびってんだてめえら!?
  ったくめんどくせえな・・・・・・クソが!!?」

 牛魔王は仕方なく後ろを振り向いた。

 「ったく組織もびびる天下の牛魔軍団が一体何にびびってんだか――――――

 《自分達でも『牛魔』って呼んでんのかよ!?》

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 牛魔王の後ろにいたのは青木 聖子だった。

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



 「う、うおおぉぉお!?
  ぼ、ぼぼぼぼぼボス、いや隊長!!!?」

 「こんにちは。」

 雷太はまた目をぱちくりさせた。
 あの牛魔王が普通に可愛い青木 聖子にびびっている。

 「な、なんだ?
  ・・・・・・あ、そうか聖子ちゃんって『雷太様親衛隊』の隊長だっけ?
  ・・・・・・・・・でも何なんだ?あの牛魔王の怖がりようは・・・?」

 牛魔王は尻餅をついて後ろに後ずさった。

 《虫みたいでキモっ!?》