「でも、雷太さんが氷雨さんを好きっていう事は
  周りの皆さん殆ど知ってらっしゃいますよ?」

 「えええ!!?そ、そんなばかなっ!??」

 「本当ですよ。
  知らないのは氷雨さん本人と時雨ちゃんぐらいじゃないんですか?」

 「よ、良かった・・・本人姉妹には知られてないのか・・・。
  (知られていたんだったら今度から顔合わせられなかった・・・・・・。)」

 「次に・・・・・・雷太さんの親友は3人いますね。」

 「3人!?
  (そんなにいたっけ!?)」

 「全員ヤイバ島の方ですね。
  『ポペッピ・プーパ』さんに、『上村 田中 空汰 安兵衛』さん・・・。」

 「ああ、あいつらかぁ。
  おっちょこちょいだが陽気で面白いポペッピと、
  余りにのんびりしているが良いやつの安兵衛。
  長く会ってないなあ、今度手紙出すか。」

 聖子の前だというのに雷太は昔を思い出しにやにやしている。
 聖子はそれを見つつも流して続ける。

 「あと一人は・・・・・・きっと3人の中でもきっと一番の大親友、
  ・・・・・・・・・・・・『乾 新太郎』さんです!
  格好良くて男らしい、素敵な人ですよね。」

 「・・・・・・はあ!?新太郎なんか親友じゃないよ!」

 《新太郎の名を聞き妄想の世界から戻ってきたようだ。》

 「え〜、だって雷太さんが暇な時は良く乾さんとつるんで遊びに行ってるじゃないですか?」

 「げ・・・・・・。」

 「良く一緒に『CLAIM OF SOUL』のコンサートやグッズ集めに行ってらっしゃいますし・・・・・・。」

 「げげ・・・・・・。」

 「前に乾さんが流行風邪に掛かって倒れられた時なんか、
  丸3日も徹夜で看病されたじゃないですか?」

 「げげげっ!?
  (ま・・・・・・まさか!?)」

 「そして遂に完治なされた乾さんを前にして雷太様は――――――

 「わああっ!!!?
  そ、それは言わないでくれ〜!!」