「好きな食べ物はバナナ、バナナを使った食べ物。
  父親の名前:『龍 心太』、母親の名前は不明。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・。
  (いや・・・・・・ほんとこの子知りすぎだろ・・・。
   あれか?有名人故の苦悩ってやつかこれ?)」

 《今日も子猿の頭の中はお天気です。》

 「幼い頃からだれにも教わらずに魔法が使え、
  その後14歳という史上最年少で『第一級魔導士』になり、
  15歳でそのリーダーの位を手にした『超が付く程の天才』。」

 「そ、そうかな・・・?」

 《子猿が生意気にも照れている。キモい。》

 「そうですよ。
  一生掛かってもなれないのが普通なんですから。」

 「ま・・・・・・まあね。」

 《・・・・・・・・・・・・・・・。》

 「最も得意な魔法は『ヤイバ』ですよね?」

 「うん、込める魔力の量で威力を調整出来るし、
  この魔法は珍しくて使いやすいんだ。」

 「そうなんですか。
  えっと・・・・・・好きな女性は『氷――――――

 「わ゙――!わ゙―――!!?
  な、ななななにを言うんだ君はあああぁぁあ!?」

 雷太は恥ずかしい程に滅茶苦茶慌てている。

 「え?だって雷太さんが毎日付けている日記の
  88.26%は氷雨さんの話題で埋まってるじゃないですか?」

 「なんでそんな事知ってんの!?」

 「女の子の秘密です☆」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 《ストーカーな気もしないでもないがそこはスルーするーんだ!》

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 《ぎゃあああああ!!?》