実際にはそうだ。
 確かにブラックメンは世界に点在する組織の一つ。
 しかし、本拠地にしている『陽気な街:エクセス』に住む人々は
 彼等を非難するどころかむしろ永住を歓迎しているのだ。
 詳しくは第一話を参照してほしい。

 《大分はしょったな・・・・・・。》

 「へぇ〜、そうなの?」

 「そうですよ。それにもしそうじゃなかったら、
  『雷太様親衛隊』の隊長なんてやっていませんよ?」

 「あ、そうか・・・・・・・・・親衛隊って何すんの?」

 「う〜んとですね、色々あるんですけど・・・。
  主に雷太様を影から御護りしたり、データ集めとかですかね?」

 「(影から御護り?・・・・・・あいつらが・・・?
   ・・・・・・逆に襲われそうになったぞ・・・?
   ・・・まあそれは置いておくとして・・・・・・。)
   ・・・・・・で、データぁ?」

 「はい。雷太様のプロフィールぐらいは知ってますよ?」

 「へぇ〜?ちょっと言ってみてよ?」

 「はい。」

 そう言うと聖子は制服の胸ポケットから手帳を取り出した。
 『世界三大有名メーカー』の一つ、『ラッキーガール』の手帳だ。

 「え〜とですね・・・・・・。」

 その後聖子はキャラプロフに書いてある事を殆ど言った。

 「・・・・・・・・・。
  (うわ・・・マジでこの子俺の事良く知ってる・・・。
   もしかして実はこの子も危ないのか?)」

 「武器は『大剣:シルヴァトゥース』。
  刀匠の『三村新界泰国』さんが作られた剣ですね。」

 「え!?・・・・・・誰?」

 「世界で有数の刀匠さんですよ?
  剣を打ってもらったのに知らないんですか?」

 「い、いやこの剣クロにもらったんだよね・・・。」

 「そうだったんですか。
  じゃあ後でクロさんに聞いて下さい。」

 聖子は今の事を手帳にメモしながら言った。

 「は、はい・・・。
  (・・・・・・妙にはぐらかされたな・・・。)」



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