雷太は両手を合わせ拝むように聖子に懇願する。

 「え〜、此処からが面白いんですよ〜?」

 「お、お願いします!」

 「う〜ん・・・・・・。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・。
  (・・・ま、まずい・・・。何とか話題を変えねば・・・・・・!)
   そういえば聖子ちゃん俺の事凄い知ってるみたいだけど、
   もしかして他の人や他組織の事も知ってるのかな?」

 「え?・・・・・・そうですねえ・・・。
  雷太様程じゃないですが少しなら・・・。」

 「じゃあそっちを教えてくれない?
  自分の事よりもそっちの方が勉強になるしね。」

 「そうですか?
  (逃げましたね・・・?)」

 「うん!
  (よし、このまま話題を変えよう!)」

 「分かりました、誰、または何処にします?
  (まあ、いつでもこっちは話せますしね。)」

 「(やった!此れでもう安心だ。)
  じゃあ他組織かな?何処なら知ってる?」

 《・・・・・・こりゃあ子猿のボロ負けだな・・・。》

 「う〜ん・・・・・・、基本雷太様何で、
  他組織は構成メンバーとか拠点地ぐらいしか知らないんですよね・・・。」

 「い、いや其れは凄いと思うよ?」

 現在の組織対戦の真っ只中では情報は命。
 本来は構成メンバーも拠点地も知られると非常にまずいはずなのだが・・・・・・。

 《一体何者なんだこの娘は・・・・・・。》

 「あ!でも一つだけありました。
  実は私、凄い組織の情報を知ってるんですよ。」

 「えっ!?どんな組織?」

 「聞いたら驚きますよ?
  本当に凄い組織なんですから♪」

 「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「何とですね・・・・・・。」

 「・・・・・・・・・・・・。」

 「あの超巨大組織、『天空地海轄』です!!」





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