「まあ隠す事でもないですけど、
  そう大声で言う事でもないですからね。
  結構付き合って長いんですけど。」

 「うぅ・・・・・・。」

 ミルフィの顔がますます赤くなる。

 「どうしたの、ミルフィ?」

 シュルブが異変に気付き声を掛けるが・・・。

 「う〜・・・・・・、
  あ、あんたの事なんか別に好きじゃないんだからねっ!
  ただ何となく付き合ってるだけなんだから!!」

 《なんというツンデレ・・・。》

 「そう?僕は好きだけどね。」

 「なっ・・・!・・・ば・・・ばかー!
  い、行くわよ光魔!!」

 ぽかんと見ていた光魔はミルフィに引っ張られ高速で図書館に入っていった。
 引っ張る本人は顔が真っ赤っ赤だ。

 「あらら・・・まだ蔵書室の鍵開けてないのに。
  じゃあ僕もこれで失礼しますね?
  悪漢の件どうも有難う御座いました。」

 「いやいや。
  じゃあミルフィと光魔によろしく。」

 シュルブは図書館に帰っていき、自動ドア閉まった。

 一人残された雷太。

 《正に小猿の本来の姿よ!》

 「やかましい!
  しかし・・・・・・ツンデレだったのかあいつ・・・。」

 少しシュルブが羨ましく思える雷太であった。

 「おっと、そろそろクロの家に行かないとな。
  クロが『会わせたいやつ』ってのも気になるし。」

 雷太はクロの家を目指し歩きだした。



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