第92話 “ツンデレ注意報”


 どうやらミルフィと光魔はジョー・ディヴィルの本を読みに来たらしい。

 それも『超高等魔法』が載った表では決して流通しないもの。
 危険故に第一級魔導士以上の者が関わっていないと、
 購読どころか触れる事すら禁止されているのだ。

 「じゃあミルフィ、僕は先に用意してるから。」

 「ああ、ありがと。お願いね。」

 「ん・・・・・・・・・?」

 雷太は少し考えた。

 「そう言えばシュルブ君とミルフィ知りあいみたいだけど友達なの?」

 「い、いや・・・友達というか・・・・・・なんというか・・・。」

 ミルフィの顔にぱっと紅が差した。

 「いや、友達じゃなくて付き合ってるんですよ僕達。」

 「!?」

 「?」

 「なっ・・・!!!?
  何言っちゃってんのよシュルブ!!」

 「え?別に隠す事じゃないでしょ?」

 「そ、そりゃあそうだけど・・・。」

 「へぇ、ミルフィの彼氏ってシュルブ君だったのか。
  彼氏がいる事は知ってたけど・・・・・・。」