「ああ、これですかあ〜?
  これはですねえ、わたしのだいすきなかれがくれたもので、
  『かいみん&きしょうじゆうじざいはんまー』っていうんですよ〜♪
  わたしは『みんきーちゃん♡』ってよんでますけど〜♪」

 雷太はピコハンに書いてある文字を見る。

 「ふ〜ん、どうやって使うの?」

 「え〜っとですね〜、りょうめんにもじがかいているでしょ〜?
  これの『かい(みん)』のほうでたたくとすぐねちゃって〜、
  もういっぽうの『き(しょう)』のほうでたたくとすぐおきるんですよ〜♪」

 「へぇ〜・・・ほんとかなあ?
  ちょっと俺で試してみてくれる?危なくなさそうだし。」

 そういうと雷太はまたベッドに寝転がった。

 「いいですよ〜♪」

 そういうと時雨は、ピコハンの『快』の方で雷太をピコッ♪と叩いた。

 「でもやっぱ突然ねるとかありえなぐ〜・・・・・・。」

 《寝た―――!??》

 雷太が寝たのを確認すると、今度はもう片面の
 『起』の方で雷太をピコッ☆と叩いた。

 「ぐ〜・・・・・・(パチッ!)・・・・・・・・・あったよ・・・。
  ・・・ちょ、ちょっともう一回やってみてくれる?」

 「はい〜♪」



 ピコッ♪



 「ぐ〜・・・・・・。」



 ピコッ☆



 「(パチッ!)・・・・・・おお〜!」