「えええええええええ――――!!?
  な、なんでですかぁ〜!?」

 レインは予想外の展開に目が点になりながら引いた。

 クロは気にせず続ける。

 「だってそうだろ?
  お前は死んで相当長いが俺はそんなに長い封印は殆ど聞いた事が無い。
  あっても相当強力な歴史に残るようなやつしかない。
  しかし、『ロード』なんて名前は歴史には残っていない。
  ・・・と、いう事は残念だがお前の彼氏はもう・・・・・・・・・。」

 「で、でもぉ・・・・・・。」

 「ひどいぜクロさん!」

 「ん?」

 声を出したのは建太郎だ。
 目に涙を溜めながらクロに詰め寄る。

 「可能性もあるじゃねえかよ!!愛は!!!」

 「あ・・・・・・は!?」

 「それを信じるのが人の信条と愛ってもんじゃねえかよ!!」

 「え・・・・・・・・・はぁ?」

 「愛を大切にしようぜ!!クロさん!!!」

 「いや・・・・・・ま、まあそうなんだが・・・・・・・・・。
  ・・・・・・お前、キャラ違うぞ・・・?」

 「ひどいよクロぷ〜!クロぷ〜の鬼!」

 「は!?」

 デュークがここぞとばかりに便乗した。
 雷太やヴァンも便乗する。

 「悪魔!」

 「いや・・・・・・・。」

 「冷徹男ー!」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「『“死喰帝”ルアゴイフ』〜!
  『“鋼壁魔帝”グラセス・ルシエル』〜!
  『“武剣妖帝”両面宿儺』〜!
  『“餓狼帝”フェンリル・エスヴェヴィルド』〜!」

 「あ〜・・・分かった分かった!
  過去の大魔族の名を一々並べるな。
  ・・・・・・・・・・・・ったく、もう好きにしろ。」

 そういうとクロは部屋を歩き扉に手を掛けた。