「・・・・・・だから私はずっとずっと待ってるんです。
  彼を・・・・・・信じて・・・・・・・・・。」

 「・・・・・・いい話だ・・・。」

 「かわいそ〜・・・・・・。」

 「くうっ・・・・・・泣けてくるぜ!」

 皆好き好き感動したり涙を流している。

 《クロや波切みたく無表情なやつもいるがね。》

 たまたま雷太は見えてないが、
 氷雨はハンカチで顔を覆い号泣している。
 何か彼女には思うところがあるのだろうか?

 「・・・・・・その『彼』の名前は何ていうんだ?」

 クロが聞いた。

 「彼の名前は『ロード』といいます。」

 「ロード・・・・・・悪いが聞いた事はないな・・・。
  ・・・何故雷太の持ってきたランプに入っていたんだ?」

 「ああ、それはただひんやりして気持ち良かったからです♪」

 一転レインは笑って言った。

 「そ、・・・・・・そんだけ!?」

 雷太が思わず突っ込む。

 「はい、予想以上に気持ち良かったので予定より長くいちゃいました♪
  あ、あとさっき煙だしたのはなんとなくです。
  私もアラビアンナイトは流石に知っていますので・・・・・・。」

 「か、軽っ!
  ってかそんな理由かよ!?」

 「えへへ〜。」

 「そうか・・・・・・じゃあ・・・。」

 クロは刀の鯉口を切った。

 「成仏するか。」