「じゃ、じゃあ能力持ってた?」
「あ、確かそれは・・・・・・。」
名前以来の初めてまともに返ってきそうな返答に、
皆少々目を見開き期待をした。
「能力は・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・忘れましたぁ♪」
「だああっ!?」
雷太やD・Jなどのリアクションが上手い者は肩透かしをくらったようによろめいた。
波切なども微妙にお預けをくらったような顔だ。
雷太が思わず突っ込む。
「何で!?自分の事じゃん!??」
「あ、あの・・・・・・、その・・・・・・・・・。」
レインは恥ずかしそうに青白い顔をぱっと赤らめた。
更に何かを言おうとする雷太を制してクロが聞いた。
「・・・・・・・・・長いのか?」
「・・・・・・ええ、もう覚えていませんが相当長いと思います。」
わけの分からない雷太はすぐに質問する。
「どういう事だよクロ。」
ギラリッ・・・!
「ひいっ!?なぜにそんなに睨む!?」