「まず、私の名前は『レイン』っていいます。」
「レインさんかあ・・・・・・年齢は?」
雷太が聞いた。
《お前なあ・・・、普通女性に年齢聞くかあ?セクハラだぞセクハラ。
第一早速自己紹介じゃなくて質疑応答になってるじゃねえか。》
「うるさいな、そうじゃないと進まないだろうが。
お前一々ウザいからどっか隅にでも行ってろ。」
はい・・・。
「一応私は20歳で死にました。」
「へぇ〜、若いねえ。
そんな若さで可愛そうに、チ〜ン、ナムブツ。」
バカ三人組は目をつぶり手を合わせた。
「・・・・・・・・・しょ、職業は?」
「幽霊です。」
「い、いや・・・そうじゃなくて・・・・・・、生前の・・・。」
「分かりません。」
「は?・・・・・・・・・じゃ、じゃあ誕生日は?」
「分かりません。」
「へ?・・・・・・・・・出身地は?」
「分かりません。」
「え?・・・・・・・・・じゃ、じゃあ生前の好き嫌いは?」
「分かりません。」
「・・・・・・・・・はい!?」
問答は全て雷太とレインだが、雷太は混乱一歩手前だ。
名前以外何を聞いても『分かりません。』の一言、
嘘をついているようには見えないのだが・・・・・・・・・?
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