「あ、雷太起きたんだ?」

 気付いたらしく、向こうからヴァンが声を掛けてきた。

 「雷ぷ〜こっちにおいでよ〜?クロぷ〜も。」

 同じく気付いたデュークが声を掛ける。

 雷太は立ち上がり、のろのろと歩いていった。

 「じゃあさ〜、せっかく雷ぷ〜が来たんだし
  レインちゃんに詳しく自己紹介してもらおうか〜?」

 「「い〜ね〜!」」

 《バカ三人組が仕切った。》

 「はい、じゃあ自己紹介しますね?」

 レインと呼ばれた幽体が言った。
 どうやらこっちはとっくに落ち着いているらしい。

 「あ、ちょっとその前に質問してもいい?」

 雷太が聞いた。

 「どうぞ?」

 「あの・・・・・・、レインさんだっけ?
  ・・・・・・レインさんって幽霊だよね?」

 「・・・?はい、そうですけど?」

 「あのさ、・・・・・・なんで皆幽霊見ても驚かんの?」



 シ〜・・・・・・ン



 「・・・・・・え?・・・皆、どったの?」

 「・・・・・・あ、あの〜・・・雷太さん?」

 少し経ってから健がかなり引き気味の声を出した。

 「・・・え・・・・・・何ですか?」

 健のどん引き具合にびびりながらも雷太は聞き返した。

 「雷太さんって・・・・・・・・・もしかして幽体見た事無いんですか?」

 「・・・・・・・・・・・・・・・う、うん・・・。」

 どよめきが起こった。皆驚いているようだ。