「・・・・・・気を付けて下さい・・・?」

 煙から同じく出ていた健が言う。

 「ん?どうしました?」

 雷太は気付いてないようだ。

 「煙の中に・・・・・・、」

 「・・・・・・・・・・・・???」

 「・・・・・・・何かいるぜ?」

 健が言い、建太郎が続けた。

 「そうだな・・・・・・。」

 クロもその言を肯定した。

 一方波切は今ちょうど山崎を煙から引っ張りだしてきたところだ。

 重い煙も次第に晴れてくる。

 確かに、何かがいる。

 うっすらだが、今や肉眼でも確認出来る。



 びゅおおおおおおぉぉぉぉ・・・



 ついに煙は完全に飛ばされた。

 そして――――――

 そこにいた者は――――――



 「はぁ〜、いい天気だなや〜♪
  やっぱりこういう日は陽にあたるのが一番いいわねぇ〜♪」

 雷太達は皆一瞬固まった。