「そうだな、俺も出かけるし別に良いぞ?」

 クロは答え席を立った。

 「うわ!待て待て!??
  せっかく盛り上がってるんだから少しぐらい見てけよ!?
  ・・・・・・わ゙ー!?波切本当に帰んな〜!!」

 雷太は二人を引き止める。

 「まあまあ、たまには洋から和を引き出しても良いんじゃない?」

 「む・・・・・・。」

 「めんどくせえな・・・、早くしろよ?俺は忙しいんだ。」

 山崎の上手い説得により、二人を何とか引き止めることが出来た。
 雷太は感謝すると共に白いビニールを急いで引っぺがしにかかる。

 少々乱暴になったが、何事もなくランプが出てきた。

 「やっぱり古いねえ、何か精霊とかいそう。」

 ヴァンが笑いながら冗談で言った。

 「アラビアンナイトですね。
  もしかしたら本物かもしれませんよ?」

 健が続いていった。
 当然だが冗談だ。

 「ま、まさかあ。」

 雷太も笑って返す。
 するとクロが煙草を吸いながら口を出した。

 「まあ相当古いものだから何かあるかもな。
  とりあえずただの置物だとは思うが何かしてみたらどうだ?」

 「ん?何かって?」

 「別に何でも良いだろう?話通り擦るとか。」

 「クロぷ〜が斬るとか?」

 デュークが聞いた。

 「いや、変な事して爆発でもしたら俺が被害受けるだろ。」

 「あっ、なるほど〜♪」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 雷太は心の中で突っ込みながらもランプを手に取った。