ここはどこか。
 三人の姿が急に地に現われた。

 「・・・ほら、起きなさい・・・セン。」

 センは体をゆすられ、額に手を当てながら上半身を起こした。

 「・・・済みません・・・・・・負けてしまいました。」

 「・・・良いのよ・・・。こっちも予想外だったわ・・・。
  ・・・・・・・・・エイジニアス・・・?」

 エイジニアスは別の方向を向いている。

 辺りは閑散とし、誰もいない。

 「ちくしょう・・・・・・。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

 辺り全てを吹き飛ばすような声が響いた。

 あのまま続けていれば恐らく自分が負けていた。
 ・・・・・・いや、真守が助けに入っていなかったら既に・・・。

 「・・・・・・真守・・・。」

 「・・・・・・・・・何?」

 「・・・・・・俺と付き合え!」

 「えっ・・・?」

 彼女の白い頬に紅が差した。

 「俺はまだ『光線−ヴェストアームズ−』を扱いきれてねえ・・・。
  お前は強い・・・・・・。俺の修行に付き合え。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「・・・ん?どうした?」

 「・・・うるさいわね・・・・・・さっさと基地に帰るわよ。」

 「・・・・・・何怒ってんだこいつ・・・?」

 二人の問答を見て苦笑しつつも、センは付いて歩き出した。



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