「ちっ・・・!何も見えねえ・・・!!
  光線拡散(レイ・ド・ディスパーダ)!!」

 小爆発と共に辺りに光線が拡散し煙を根こそぎ吹き飛ばした。

 「・・・・・・・・・おいおい・・・。」

 煙が晴れたエイジニアスが見たものは・・・・・・。

 二匹の・・・・・・不死鳥・・・。

 高等炎魔法『貫通する大火炎(フェニックス・パネトレイト(phoenix penetrate))』の・・・・・・、
 特殊魔法『同質二複製(トワイス(twice))』・・・・・・!!

 「・・・嘘だろ・・・?・・・・・・この野郎が!!」

 不死鳥が動くと同時にエイジニアスは光線を放つ。

 が、殆ど効果は無い。
 先ほどの『光線大砲(レイ・ド・グランデ)』で相殺したのだ。
 普通の光線では太刀打ち出来ない上にエネルギーを溜める時間も無い。

 「う・・・おおおおおおおおおおおお!!!!!」



 ズドオォン!!!



 二匹の不死鳥に飲み込まれエイジニアスの体は粉々に拡散した。

 当然超自然系(サーネイトラル)の為再生するが・・・・・・。

 「特殊魔法『同質三複製(スリーフォールド(threefold))』・・・・・・。
  高等炎魔法『貫通する大火炎(フェニックス・パネトレイト(phoenix penetrate))』!!!」

 同時に今度は三匹・・・・・・!
 雷太は息荒く膝をついた。
 魔力の消費が尋常ではない。
 普通の魔導士ならもう既に魔力切れで死んでいるだろう。

 「まだだ・・・・・・。」

 何とか力を振り絞り雷太は立ち上がった。

 右腕に残りの魔力を集中させる。