「ほう、消し飛ばなかったか。
  まあ、どっちにしろすぐには動けねえだろ・・・。」

 完全に再生したエイジニアスは再びエネルギーを収束する。

 「一手・・・遅かったな・・・。」

 「お前がな。」

 「・・・・・・・・・ああ?」

 両腕を組み合わせたままエイジニアスは眉を上げる。

 雷太は何とか起き上がる。

 「一手差で・・・・・・俺の勝ちだ。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?」

 エイジニアスは妙な熱気を感じ上空を見上げた。

 「不死鳥・・・・・・!?」

 はるか上空より不死鳥形の炎の塊が超高速で落ちてくる。

 「あの時・・・放ってやがったのか!!?」

 失敗ではなかった。
 雷太が先ほど叫んだ時、不死鳥ははるか上空に出現していた。

 その時から地へ向かい下降しているにすぎない。

 「ちいっ・・・!
  光線大砲(レイ・ド・グランデ)!!」



 ドッ!!!



 凄まじいエネルギー同士がぶつかり合い爆発した。

 御互いの技が相殺しあう。
 衝撃により発生した煙が上空から地を覆った。