「防御魔法『魔力鋼壁(フォース・シールド(force shield))』!!」



 ドキュゥン!!



 「がっ・・・!!」

 両腕から発された光線は魔力鋼壁を破壊し雷太を吹っ飛ばした。

 上半身が再生していないエイジニアスの腕は滅茶苦茶に腕を振り回す。
 辺りを二本の光線が不特定に舞う。

 「くっ・・・・・・!」

 雷太は何とか避けるが、滅茶苦茶に太い光線が舞うため
 次第に行動範囲が狭められていく。

 「高等炎魔法『貫通する大火炎(フェニックス・パネトレイト(phoenix penetrate))』!!!」

 雷太は叫んだ。

 ・・・・・・が、何も出ない。

 「あ〜?・・・焦って失敗しやがったか?」

 再生しながらエイジニアスは両手を組み合わせた。

 「・・・!」

 「光線大砲(ヴェルム・ド・グランデ)!!」



 ドゥ!!



 巨大な光線が両手から放たれた。

 速度は遅い方の光線だが範囲が非常に広い。

 何とかギリギリで防いだようだが、雷太はうつ伏せに倒れている。