「そうです・・・僕の能力は、『超自然系』です。」

 新太郎の顔に冷や汗が流れた。

 超自然系能力。
 体そのものを自然物質に変化させる能力最強種。
 大抵は物理攻撃が通じない。

 問題は、一体何の超自然系かという事だ・・・・・・。

 「・・・・・・・・・。
  (まず硬い・・・そして打撃面が白く・・・・・・。)」

 新太郎は地を蹴った。

 「!」



 ドォン!



 再びセンの顔に拳が命中するも、センは涼しいかおだ。
 打撃面はまたもや白くなり、少々白い粉が出る。

 新太郎は再び離れた。

 「あくまでも物質系か・・・・・・。」

 「・・・そうです。・・・・・・僕は『物質超自然系』です。」

 超自然系には更に4つの分類がある。
 物質に体を変化する『物質超自然系(マティーア・サーネイトラル)』
 非物質に体を変化する『特殊超自然系(ヴァルティ・サーネイトラル)』
 あと2つはまたいずれ書くとしよう。
 既に分かっていると思うが、
 エイジニアスは『特殊超自然系(ヴァルティ・サーネイトラル)』、
 センは『物質超自然系(マティーア・サーネイトラル)』である。

 「・・・・・・・・・・・・・・・。
  (俺の予想では・・・・・・あいつは『石』・・・もしくは・・・。」

 「では・・・、・・・僕もそろそろ行きます・・・。」



 ジャキン!



 センの両腕が白い刃状に変化した。
 そのまま先ほどと同じように駆けてくる。
 ・・・・・・・・・・・・・が・・・。

 「早い・・・!」

 新太郎は横薙ぎを上半身を反らして避けた。
 そのままバック転し、第二横薙ぎもかわす。