「冷凍光線(ジェロ・ヴェルム)!雷光線(トゥオーノ・ヴェルム)!」



 ビ――――!



 蒼い光線と黄色の光線が放たれる。

 「防御魔法『魔力鋼壁(フォース・シールド(force shield))』!!」

 雷太の目の前に、魔力で作った透明な厚い壁が現れた。



 ズンッ!!



 光線は魔壁に直撃した。

 「・・・ぐ・・・・・・・・・!!」

 何とか防御したものの、かなり凄い威力だ。
 魔壁が多少氷に覆われる。

 「詰みだな・・・。」

 「!」

 いつもまにかエイジニアスが雷太の後ろを取っている。

 「・・・・・・。(そうか・・・・・光線の体という事は・・・!)」

 《自分も光線の速度で移動出来るんだな。》

 「死ね・・・・・・炎光線(フォーコ・ヴェルム)!!」

 「特殊魔法『非物理の薄鏡(ミラー・コート(mirror coat))』!!」



 ドキュゥン!



 光線が発せられた瞬間に雷太が放った魔法が、
 光線を殆ど跳ね返した。

 エイジニアスの上半身は吹っ飛び、雷太は光線を受けた衝撃で吹っ飛んだ。

 すぐさま受身を取り、雷太は体制を整える。

 エイジニアスは上半身が吹っ飛んでいる・・・・・・。
 普通なら死ぬところなのだが・・・・・・。



 バチ・・・バチバチ・・・



 上半身が・・・再生していく。

 「中々やるじゃねえか・・・。
  だ、が、俺には効かねえよ。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 雷太は魔力を集中する。