第64話 “光の体と骨の体”


 「其の通り・・・・・・俺の能力は、『超自然系』だ。」

 雷太の顔に冷や汗が流れた。

 超自然系能力。
 体そのものを自然物質に変化させる能力最強種。
 大抵は物理攻撃が通じない。
 先ほど腕が飛びくっついたの然りだ。

 問題は、一体何の超自然系かという事だ・・・・・・。

 「・・・・・・・・・・・・・・・。
  (蛍光ピンク色の光・・・、という事は・・・・・・。)」

 「考えてやがるなあ・・・。
  まあ、こっから『何の超自然系でしょう』ってのをやっても良いんだが、
  どっこい残念、俺は気が短くてな・・・。
  ・・・・・・・・・死ね。・・・光線(ヴェルム)。」

 「!!」

 エイジニアスは左手を雷太に向ける。



 ビ――――!



 音と共に蛍光ピンク色の光線が飛んできた。

 雷太は急ぎ地を蹴ってなんとか避ける。

 「・・・ほう?避けたか・・・。
  だが、もう分かったか?」

 エイジニアスの体が蛍光ピンク色に光る。

 「お前・・・・・・光線・・・か・・・?」

 エイジニアスはニヤリと笑う。

 「其の通り!俺の能力は、
  『超自然系 光線−ヴェストアームズ−』。
  体そのものが光線だ。故に炎、氷、雷を操れる。
  ま、とりあえず喰らいな!」

 再びエイジニアスは、今度は両手を雷太に向ける。