今度はウォルフとシーバスが進み出る。

 「行くよ・・・・・・シーバス。」

 「・・・・・・ええ。」

 「超高等水魔法『三叉馬海(ポセイドン(poseidon))』!!」

 「・・・超高等雷魔法『天雷空獣(ゼウス(zeus))』。」

 二人の体の構造自体が変化する。

 ウォルフは水に、シーバスは雷に。

 二人はそっと手を合わせた。

 「・・・超高等水雷合成魔法『龍空回樹(ナーガールジュナ(naagaarjuna))』!!」

 またも凄まじい魔力が魔道封印−アテリア−に注がれる。

 最後は雷太だ。

 「炎魔法『ヤイバ』!!」

 手から飛び出した炎が、魔道封印−アテリア−に当たる。

 『ヤイバ』は注ぐ魔力によって威力が変わる特殊な魔法。
 正にこの場ではうってつけなわけだ。

 《小猿しか使えない謎の魔法だけどな。》

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 六人は魔力を注ぐ。

 あと少し、もう少しで封印が完成――――――

 「・・・くっ・・・くくくくくく・・・・・・。」

 クライヴが笑う。

 「・・・・・・何がおかしい?」

 姫子が聞いた。

 《ってかさっき魔力上げたのにまだしゃべれんのか姫子!?》

 「くっ・・・くくくくく・・・。
  フハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」

 「「「「「「!??」」」」」」

 「ああ、確かにすげえよお前等、認めてやる。
  特にドS姫様の魔力量は予想外だったぜ?
  ・・・・・・・・・・・・だがなあ・・・・・・、
  貴様等クズがいくら束になろうと、俺様には敵わねーんだよ!!!」

 「こ、これは・・・・・・いかん!」