第一級魔導士でなくてはならない理由のもう一つ、
 それこそが・・・・・・魔力の逆流だ。

 仮に封じられる側の方が封じる側よりも強い場合・・・。
 その魔力は、・・・・・・完全に逆流する。

 正にミイラ捕りがミイラになってしまうのだ。

 「くっ・・・くくくくく・・・。
  フハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」

 「これは・・・・・・、反発どころか・・・。」

 「・・・・・・完全に・・・逆流し始めてるわ・・・。」

 「なんて・・・魔力・・・・・・化け物め・・・。」

 ウォルフ、シーバス、ミルフィがうなるように言った。

 「化け物じゃねえ・・・・・・魔人だ。」

 クライヴの魔力増幅が止まらない。
 こいつもこの時をずっと待っていたらしい。

 「・・・でも、・・・外に出すわけにはいかないわ・・・。」

 「下僕はおとなしく囚われているがいいわ!!」

 「魔力上げろ・・・。一気に封じるぞ・・・。」

 リーネ、姫子、雷太の声に他三人も力を入れる。

 《姫子だけまだ元気なのな・・・。》

 「くっ・・・くくくくく・・・。
  フハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」

 クライヴの嘲笑が止まらない。

 一対六。

 魔人VS.第一級魔導士。

 果たして・・・・・・・・・・・・・・・。



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