「・・・・・・・・・。
  (デュークさん・・・?建太郎君・・・?霞ちゃん・・・?
   確かどこかで・・・・・・・・・はっ!まさか・・・・・・!!?)
  まさか、俺がデュークさんに会いに行った時、
  ちょうど私事に行ってたっていうあの・・・・・・?」

 「うん、そのとおりさ。」

 《詳しくは第22話4ページ目参照だ。》

 ウザ太郎が珍しく良い事をした。

 《ウザ太郎!??》

 「いや〜、しかしびっくりしたよ。
  霞ちゃんと私事終えて帰ってきたら城がなくなってるんだもんな・・・。
  しかも、一言も知らせずに引越ししてるし・・・・・・。」

 「そ、そりゃあなあ・・・。」

 「まあ、宜しくね。雷太君。」

 「よろしくねー☆」

 「うん、こちらこそ宜しく。」

 雷太は二人と握手を交わした。

 その後3人は、お互いに読みたい本があるので解散した。



 やがて雷太はある本棚の前に来た。

 『ジョー・ディヴィルの本』。

 その中から一冊を取ると、雷太は椅子に座る。

 「〜♪」

 どうやら、お目当ての本は運良くまだ
 エクセス街立図書館に寄贈されてなかったようだ。

 雷太は紅い表紙の本を開いた。



 『ジョー・ディヴィルの本:最高額賞金首』



 最も懸賞金が高い賞金首がずらっと書かれている本だ。
 それ故に、発行部数は異常に少ない。
 恐らく、クロとデュークの伝があってこそ手に入れられたのだろう。

 《ちなみに、デュークは『ジョー・ディヴィル』の本の仲介人をしています。》

 黙れウザ太郎。

 《ちょっ!?・・・ちゃんとまともな事言ったじゃん!!?》