「ぃやっっった〜〜〜!!!!!」



 と叫びながら、雷太はベッドから跳ね起きた。

 「・・・あれ!?・・・・・・なんだ夢かよ・・・・・・ちくしょう、やっぱりな〜。」

 ぶつくさ言いながら雷太はベッドから出た。

 ここは雷太の家。
 お花畑なんか無いし、陽光も窓からしか降り注がない。

 洗顔を済ませ、一階へ降りる。

 「しっかし・・・、最近氷雨さんがよく夢に出てくるな・・・・・・。
  氷雨さんをみるとなんかドキドキするし・・・・・・・・・。」

 冷蔵庫から取り出したのは、バナナミルクだ。

 「やっぱり・・・・・・・・・これって・・・・・・。」

 雷太は赤面した。

 《キモッ!死ぬほど似合わねえ!!》

 「て、てめっ!!・・・・・・・・・。
  とりあえず、氷雨さんの前に出ても変な行動しないように気を付けよう。」

 やがていつもの服に着替え、
 大剣シルヴァトゥースを背に差し、
 赤くて非常に長いはちまきを外すことなく閉めなおす。

 「しかし、・・・飯はどうしよう・・・。」

 《キモッ!死ぬほど似合わねえ!!》

 「いや、今のは全然違うだろ!?
  仕方ない、作るのめんどいし、鮨の出前でも頼むか。」

 雷太は鮨屋に電話を掛けた。

 《朝から鮨とか何考えてんだこのガキは?》