ここはある場所の書斎だ。

 そこにはある人物が、窓際にある椅子に座り、煙草を吸っている。

 彼が肘を置いている机には、書類が山積みだ。

 「・・・・・・・・・・・・。」

 彼は煙草を灰皿に押し付け、新たな煙草に火をつけた。

 「・・・・・・・・・・・・来たか・・・。」

 静かにつぶやくと、彼は立ち上がった。

 机に置いてあった日本刀二本をつかむ。

 「・・・・・・久し振りだ。出迎えてやろう。」

 彼はゆっくりと歩き出した。

 部屋の電気が消える。









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