「げ・・・・・・。」
 「ありゃ・・・。」
 「マジかよ。」
 「・・・・・・・・・。」
 「何でスイッチ切らなかったんですか!?」

 彼らはそれぞれ驚きの言葉を漏らす。

 「いや〜、話しすぐにすむと思って・・・。あちゃ〜。」

 どうやら、軽く置いただけなので転がりこういう状態になったらしい。



 ♪ビー、ビー!緊急事態発生!ミサイルに高温の熱が加わりました!このままでは爆発します!!♪



 皆の反応を待ったようにアナウンスが上から流れた。
 そういう機械が、このボロ城にも稼働していたらしい。ちなみにデューク作。

 「・・・・・・困りましたね・・・。・・・・・・雷太さん!」

 「え・・・・・・?」

 「雷太さんは相当高位な魔法使いと聞きます。
  とりあえず、今すぐ『ワープ』で脱出しませんか?」

 とりあえず雷太は有名だ。

 「え・・・?それよりも魔法で冷却した方がいいんじゃあ・・・?」

 デュークが残念そうに言う。

 「ごめんね雷ぷ〜。このミサイル最新式で、魔法効かないようになってるんだ〜。」

 「げっ!何それ!!」

 雷太はまた驚愕する。

 「やっと開発できたんだけど・・・・・・。まさかそれがあだになるとはね〜・・・。」

 「そういうわけだ。『ワープ』、頼めるか?」

 D・Jは口をはさんだ。

 「それなら仕方ないな・・・。分かりました。」

 雷太は瞬時に5人分ワープできる魔力を体内で集めた。
 並みの魔法使いには出来ない芸当だ。
 下手な者では時間がかかる。その間に逃げた方が早いくらいだ。



 ♪ビー、ビー!残り、3秒です。♪



 「またいきなりだな!・・・みんな、俺に捕まって!!」

 健とD・Jは雷太の袖をつかんだ。

 「あ、忘れ物。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「移動魔法『空間歪曲転位(ワープ(warp))』!!」



 シュッ・・・・・・



 ドガ――――ン!!!