「・・・・・・ふむふむ・・・・・・。」

 「なんて書いてあるんです?」

 読むねと言ったものの黙読するデュークに、健が聞いた。

 「ん〜なんでも、『そろそろ俺の家に来ないか』だって。」

 「とうとうですか・・・。雷太さんが来られた時点で予想していましたが・・・。
  私は構いませんよ。」

 「クロぷ〜には逆らえないもんね〜。」

 「・・・・・・。(く、クロぷ〜!??・・・怒られるぞ・・・。)
  ・・・・・・逆らえない?どうして?」

 雷太の問いに健が答える。

 「この城はもともとクロさんの所有物なんですよ。
  僕達はそれを借りているわけです。」

 「へぇ〜。」

 「俺はいいぜ。あそこは気候がいいしな。・・・・・・部屋はもらえるのか?」

 D・Jが聞いた。

 「うん、一人ずつ個室もらえるんだって。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「じゃあ決まりだね。・・・とりあえずこの新型ミサイル作り終わったらいこうか。」

 「そうですね。引越し準備もありますし。」

 《・・・・・・・・・・・・軽いな・・・。》

 どうやら、直接は言わずともその様な事をクロは事前から連絡していたらしい。

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 啓太は、静かにため息を漏らした。

 「どうしたの啓太?」

 デュークが聞く。

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・火。」

 啓太は例のミサイルを指さした。

 なんと、先程までデュークが使っていたバーナーが付けっぱなしで、ミサイルを焼き続けている。