彼女の名は『長谷川 雪花』。
 ブラックメンの四番隊隊長で有る武闘家だ。
 身長は160cm後半、極薄青白の髪に
 チャイナドレスの様な服を着、頭を2つの御団子結びにしている。
 ヴァンと同じ格闘王の一人、『長谷川 鋼駛郎』の妹らしい。
 噂では酔拳の使い手らしいが・・・・・・。



 「あ、お、お二人ともお久し振りできゃあ!?」

 雪花は激しく頭を下げ、勢い余って地に突っ伏してしまった。
 黒木の手を借りて立ち上がるが顔を打ったらしい。

 「あうぅ・・・痛いよぅ・・・。
  有難う御座います黒木五番隊隊長・・・。」

 《格闘・・・家・・・?酔拳・・・・・・?》

 何処から如何見ても格闘家に見えないどころか・・・、

 《一般人どころか子供にすら負けそうだ・・・。》

 「ところでお二人はどうしてここに?」

 雪花が首を傾げて尋ねた。

 「ヴァンさんに用があってね。
  まあ用って言っても話をするだけだけど。」

 「そうなんですかぁ。
  実は私もヴァン君に会いに来たんですけど入れてくれなくって・・・。」

 「え?そうなの?」

 「まあ本拠地ですから警戒も無理は無いですが・・・・・・。」

 「まあ聞いてみるか。」

 そう言うと雷太は入り口のボタンを押した。