「何故ですか!?」

 デュークは机を叩き立ち上がった。

 「静粛に。」

 議長の言葉を無視し続ける。

 「彼は最早偉大なる北の機械王じゃない、大いなる犯罪者だ。
  何故彼の名誉称号を剥奪し追放しないのです!」

 「犯罪者・・・・・・ね・・・。」

 政府の高官が何か言いたげに呟く。

 「貴方はどうなのです?デューク博士。」

 「僕・・・?」

 「貴方が何を指して犯罪者と言っているのかは分からないが、
  組織の一員というならば其れは勿論犯罪者だ。
  だが其れは貴方も同じなのでは無いですか?」

 「僕は組織に所属していません!」

 「ああ、そうでしょうリストには何処にもいない。
  只ね、貴方ブラックメンの氷上=P・クロと親しくしているでしょう。
  しかも情報によるとエンシエントレジェンズいる洞窟に共に攻め入ったとか。
  組織の侵略行動を共にして組織者ではないとは言えませんな。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・話を挿げ替えないで下さい。
  それに私は彼が組織所属者だから犯罪者と言っているわけでは有りません。」

 「だから何を指して犯罪者というか示しなさいと言っている。
  言葉の裏読みぐらいして頂きたい。」

 「ですから私は―――――

 「失礼、遅れました。」