「そしてIFPもレディンに頼み均等に支部基地を作り
  また俺達を見張るという名目で上位階級の者が駐屯中だ。」

 「事実だ、正直エクセスの警備面においての
  穴は見た目限りでは全く無い。」

 レディンがアーサーに向かって言った。

 「正直俺もエクセスが攻撃されると困るんでな。
  拠点という事も有るが・・・・・・、少し思い入れがある。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「安心しろ、戦場にはさせん。
  尤も、これでも突っ込んで来るやつはどうし様もないがな。」

 「・・・・・・・・・ま、そりゃいないだろうな・・・。
  悪かった、街を頼むぜ?」

 「無論だ、では手書きの資料も有るし話を進めるぞ。」



 「アルハザード・・・・・・ねえ・・・。」

 「北の機械王の名称と共に魔法使いでも有る。
  魔法科学の先任者で有り様々な発明をしている。
  その技術力は『魔法都市:ルーン・シエイア』にまで及んでいるらしい。」

 黒霧が内容を読み上げた。

 「ん?バナナンは何も言ってなかったな?」

 「さあな・・・、それは分からん。」

 「IFPとしてもショックです・・・・・・。
  彼は様々な方面から尊敬され
  IFPどころか世界政府にまで出入りしていたのに・・・。」

 「人間界全てを敵に回す発言をしたんだ。
  称号や名誉は全て剥奪、追放されるだろうな。」

 「・・・・・・どうだろうな・・・。」

 クロが静かに言う。

 「どうだろうなってどういう意味だ?」

 「現在デュークが代表で世界政府の報告会議に出ている。
  ・・・・・・が、俺の予想だと――――――