第161話 “エクセス防衛論”
「戦場にはさせない・・・・・・か。」
クロが呟いた。
「ああさせねえ。
戦争なら他所の荒野ででもやれ。
先祖代々と親父がブラックメンの拠点をエクセスに置く事を許可した。
其の事についてとやかく言うつもりはねえ。
だがエクセスに組織間の抗争を持ち込むな、ここは陽気な街だ。」
「・・・・・・・・・元々ここで戦争する気も持ち込む気もないが?」
実際ブラックメン旗揚げから現在までの間、エクセスが他組織に襲われた事はない。
「ものは言い様だがな。
組織大戦の最後は必ず世界規模の戦争になると見ている。
お前の事は好きだが街長としては黙ってはいられねえな。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
クロは煙草を深く吸った。
「まあ、だろうな。
必ずいずれはそうなる。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「ならば話しておこう。
現在エクセスにいる隊長副隊長は総計6名。」
「!」
「可能なものはエクセスに在住させている。
位置は全て均等に配置し常に緊急で動ける様にしてある。」
「・・・・・・そんなにいたのかよ・・・。」