声と共に議会の扉が開け放たれた。
 そこに平然とした姿で立っている者は・・・・・・。

 「あ、アルハザード・・・!」

 「おやこれは東の機械王デューク君。
  お久し振りだね、先日の戦いでは会わなかった。」

 「良く平然と来れたね・・・。
  今から君を人間界より追放し様としている場所へ・・・!」

 「ふむ、やってみ給え。
  軋む体ながら精一杯抵抗してみせ様じゃないか。」



 所変わり上空雲のずっと上。
 巨大な飛行船が一機、ゆっくりと空を飛んでいる。

 その中で早足で歩く者一人。

 彼はやがてある部屋に入った。

 「おやヴェルサスさん、如何しました?」

 部屋の中にいた者が話し掛けた。

 「シヴィウス・・・・・・、聞きたい事がある。」

 シヴィウスは手を止めヴェルサスに向き直る。

 「何でしょうか、御答え出来る質問で有れば良いのですが。」

 「あの男・・・・・・、
  氷上=P・クロとは・・・・・・何者だ。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



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