「少し疑問点があったんでな・・・。
  調べたら・・・・・・、夫婦共賞金稼ぎだった。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「死んだのは本当は殺されたから、火事は放火だ。
  子供は上手く隠されていて助かったらしい。
  しかもその子供、本人は気付いてないが能力持ちでな。」

 「なる程・・・・・・、何れ殺される子供ですか。」

 「本当は街自体で監視を付けたいがそうもいかねえ。
  クロにも頼んでみたがケチな事に断りやがった。」

 「いや無理に決まってんだろ、俺達は世界を奪る悪だぞ。」

 「このままじゃあの子供は死んじまう、IFPも組織関係だから手出し出来ねえ!
  頼む、小さい命だが守ってやってくれねえか!!?」

 アーサーは柄に無く頭を下げた。

 「私からも御願いします・・・。
  IFPですらあの組織との問題はまずい・・・。」

 レディンも頭を下げた。

 「・・・・・・・・・・・・・・・金なら出すぞ?」

 クロは相変わらずだ。

 「お前も頭下げろよ!金とか何か汚い話に見えるじゃねえか!!?」

 「柄じゃない。」

 「いや・・・・・・、そういう問題か?」

 「・・・・・・分かりました。」

 ヨハネスは微笑して言った。

 「世界から見れば小さなたった一つの命。
  しかも能力は戦の引き金になりかねない。
  しかし、未来は其の子供達によって創られている。
  喜んで引き取らせて頂きましょう、そして己(かみ)の確立有らん事を。」

 「良かった・・・・・・・、有難う!」