雷太が相変わらずのアーサーにげんなりしていると、
 横でレディンが跪いた。

 「御久し振りですクロ様。
  此の度は御呼び頂き光栄に御座います。」

 「相変わらず固いなお前は・・・。」

 「あわわ、IFPが組織者に跪いてるぞ大問題だ。
  写真撮って良い?」

 そう言いつつアーサーは携帯を構える。

 「自重しろアーサー。
  其れに我が此の行為は既に上部には知れ渡っている。」

 レディンは知らぬ者には基本敬語だ。
 どうやらレディンとアーサーは知り合いだったらしい。

 「えー、つまんね。
  あとクロに付けるなら俺にも様付けてくれよー。」

 「私よりも働く様になったら何時でも付けてやる。」

 「うへぇ、そりゃ無理だちくしょう。」

 アーサーは舌を出して両手を挙げ、降参とでも言いたげなポーズを取った。

 「意外と早く2人共来たな。
  これは予定よりも早く会議が出来そうだ。」

 「会議?」

 雷太が聞いた、自分は聞いていない。

 「お前、まだいたの?」

 アーサーがすぐさまからかう。
 きっと彼はアズキと仲が良いに違いない。

 「いたよ!悪いか!!」

 「一気に色々な事が起こったんでな、
  色々な有名所を呼んで報告と会議だ。」

 クロはそれらを無視して答えた。