「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「もう少し俺達を信頼しろ。
  多分俺等はお前が思ってる以上に信頼してる。」

 「そうっすよヴァンさん!」

 雷太が続いた。

 「気にしないで下さい。
  誰にでも知られたくない事ってのはありますし。」

 「まあ、いつかもし良ければ、教えては欲しいですけどね。」

 新太郎が言った。

 海里が溜息をつく。

 「全く・・・、言いたい事みんな言われちゃったじゃない。
  まあ、右に同じって事ね。」

 「みんな・・・・・・。
  ・・・・・・・・・ありがとう。」

 「さて、帰るぞ。
  と、言いたい所なんだがちょっと確かめたい事があってな。」

 「ん?どうしたクロ?」

 クロは答えず何か瓦礫が山積みな場所へ歩いていく。

 暫く蹴ったりどかしたり斬ったりしていたのだが・・・。

 「やはりいないか・・・。」

 そう呟いて戻って来た。

 「何してたんだ?」

 雷太が聞く。

 「シド・ヴェインの亡骸を捜していた。
  何もないところを見ると・・・・・・やはり生きているらしいな。」

 「マジか・・・。」