暫くして、3人はテーブルに着いた。
 また風呂に入ったウォルフとシーバスと雷太。
 再度仕切りなおしだ。

 まずは雷太が口を開いた。

 「・・・・・・で、結局お前ら何しに来たんだ?」

 「いや〜、それがですね・・・。」

 ウォルフが笑いながらも、言いにくそうに答える。

 「実は・・・・・・。」

 「待って。」

 とっさにシーバスがウォルフを止めた。

 「雷太さん、朝御飯食べました?」

 「・・・・・・・・・は?」

 突然何を言い出すのか。雷太は唖然とした。

 「・・・・・・い、いや食べてないけど。」

 「それならば、私が作りましょう。キッチン借りますね。」

 「・・・・・・僕は?」

 ウォルフが聞いた。

 「あなたは雷太さんに説明していればいいわ。私は別にする事が無いしね。」

 「・・・・・・・・・。(暇なんだな・・・。)」

 雷太の了解も得ずに、シーバスはキッチンへと入っていった。
 喜ぶべき事かもしれないが、彼らは3年前と全く変わっていないようだ。

 とりあえず雷太は気を取り直し、再びウォルフに聞いた。

 「・・・・・・で、結局お前ら何しに来たんだよ?」

 「実は・・・・・・・・・。」

 ウォルフはまた口ごもり下を向いた。どうやら、相当言い難い事らしい。

 やがて、彼は勢い良く顔を上げた。意を決したらしい。

 「雷太さん・・・・・・僕達と一緒に来ていただけませんか?・・・・・・『魔法都市:ルーン・シエイア』へ。」



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