「ずっと・・・・・・待ってたのに・・・・・・・・・。」

 「・・・・・・。(汗)(・・・どうでもいいけど、こいつこのままだと読者にホモだと思われるぞ・・・。(汗))」

 「・・・ずっと・・・ずっと・・・ずっと・・・・・・。」

 ウォルフの声が次第に小さく、そして低くなっていく。

 「・・・・・・?・・・・・・!(まさか!?)」

 「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 「・・・・・・雷太さあああぁぁぁん!!!」

 ウォルフはテーブル越しにいる雷太に向かってジャンプしようと構えた。

 「うわっ!?また――――――

 「・・・雷魔法『稲妻の先端(ライトア・ティプス(lightning tips))』。」

 「ぎゃっ・・・・・・!!」

 またもや、辺りが全く見えなくなるほど強烈な光が走った。

 勢いを殺されたウォルフが、スローモーションのように、ゆっくりとテーブルの上に倒れる。

 「・・・・・・(ぱちくり)・・・おおーい!ってまたかよ!!・・・・・・・・・い、椅子が・・・。(汗)」

 ウォルフが座っていた椅子はものの見事に丸焦げだ。

 「・・・話が進まないわ。」

 「いや、だからって・・・・・・ねえ。(汗)・・・・・・・・・しかも全く同じ展開・・・。」

 シーバスは落ち着いて答える。

 「・・・大丈夫です。1回目は生焼け、そして今回は丸焦げ。れっきとした違いがあります。
  読者は次、彼が炭になるのを期待しているはずです。」

 「いや、してないよ!もう飽きてるよ繰り返しに!・・・・・・・・・炭って・・・・・・。」



 彼女の名は『シーバス・サザーランド』。
 雷太より少し背が高く年は24歳。
 きれいな銀髪に魔法使いが好んで被るとんがり帽子を、
 先をひしゃげさせた状態で被り黒いローブを着て、木でできた杖を持っている。
 『魔法都市』出身の魔導士で、彼女も世界に10名しかいない、『第一級魔導士』の1人だ。
 得意魔法は雷魔法。



 「それに、読者にホモだと思われるくらいなら、まだ印象が薄いうちに消してあげるのも情けです。」

 「・・・・・・。(こ、怖え〜〜〜!!)」