「・・・・・・またいきなりだな・・・。」

 雷太は言った。ウォルフが目に見えて焦る。

 「済みません、本当は事前から頼んでおくべきなのでしょうが・・・・・・。」

 「雷太さん、火を使わせてもらいますね。」

 キッチンの方から声がした。

 「ああ、いいよどうぞ。・・・・・・大体から俺は組織者だしな・・・。」

 これはまずい。ウォルフが焦って言う。

 「いや、それは余り関係ないかと・・・。雷太さんは人気ありますし・・・・・・。」

 「・・・炎魔法『撫で火(ファイア・ストロク(fire stroke))』。」」

 「しかし、俺たちは世界を・・・・・・!?・・・おおーい!なにやってんだー!!」

 「・・・え?これ、魔法点火式じゃないんですか?」

 「あほか!!そんなのあるの『魔法都市』だけじゃん!ガスだよ普通の!」

 キッチンコンロはメラメラと燃え上がっている。

 「わー!!やべえ!・・・・・・!そうだ、水魔――――――



 ドカ―――ン!!!









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