「私は組織の事は良く知らないけど、
  強力な組織程情報は分からないんじゃないの?
  もしそれなら何処も同じだし、むしろその中で
  まだ“強大組織”にランクされている魔軍は格好なんじゃないかしら?」

 「なる程・・・・・・、確かに・・・。」

 「あの〜・・・・・・。」

 「それにクロさんが間違った判断するとは思えないしね。」

 「・・・・・・・・・ああ。」

 「あ、あの・・・。」

 「ま、そういう事よ。」

 「そうだな・・・、有難う、元気出たよ。」

 「どういたしまして。」

 「おい!良い加減にしろ!」

 「うわ!?」

 突如男の声が店内に響いた。

 「え!?なになに!?」

 「さっきから前で客が待ってるってのに何て店だ此処は!?」

 「何か誰かしゃべってるぞ!?」

 「え!?どこ・・・?」

 声は聞こえるが姿が見えない。

 「お、おい!此処だよ!目の前にいるだろ!?」

 「・・・・・・え?」

 何か微妙に目の前の空間が歪んでいる。

 「な〜んかいるな・・・、目を凝らさないと見えないけど・・・。」

 「が、頑張れ!?私は此処にいるぞ!?」