「こんにちは。」

 入って来た一人は金髪の少女だ。
 10歳前後に見えるが、身長は160cm程で血の様に赤い目の色をしている。

 「海里じゃん!」

 「久し振りね、雷太。
  とは言っても先日少し話したけど。」



 彼女の名は『鬼山 海里』。
 こう見えても“強大組織”ブラックメンの十一番隊隊長だ。
 年齢にそぐわず常に冷静沈着無表情な女の子で、
 これまた年齢にそぐわず修行や暗号解読等を趣味としている。
 武器は持っておらず、基本体術で戦うらしい。
 クロとは組織加入以前から知り合いの様だが・・・・・・。



 「今回はあたしも同行させてもらうわ。
  クロさんから直接言われたんじゃ流石に断れないしね。」

 「そういう事だ。
  じゃあ皆揃ったし話そうか。」

 クロも海里も席に着いた。

 「・・・・・・い、いや・・・。」

 「どうした雷太?早く座れよ。」

 「いや・・・・・・、誰この人・・・?」

 雷太は一人の女性を指した。
 そういえば海里と共にもう一人入って来ていた。

 「え?わたくしですか?」

 白髪の女性は不思議そうに言った?

 「いや・・・・・・、うん。」

 「ああ・・・、彼女何か付いて来ちゃったのよ・・・。」

 海里がばつが悪そうに言った。

 「ついて来たって・・・、犬猫じゃあるまいし・・・・・・。」

 「一応紹介しておくと彼女は『闇野 香我美』っていってね。
  あたしの家に居候している人なの。」

 「初めまして、よろしくおねがいしますね?」

 「は、はあ・・・。」

 「安心して、流石に戦闘には連れて行かないから。」

 「ええ、わたくしは荒っぽいことがが嫌いですから。」

 「・・・・・・・・・・・・・・・。」

 《本当に何しに来たんだ。》