「場を乱させるわけにはいかない。
  どうしてもと言うなら斬ってでもいてもらう。」



 「ほう、面白いじゃねえか?」



 キンッ



 二番隊隊長も鯉口を切る。

 周りは騒然とする。

 「お、おいクロ!?」
 「ちょっとレイ!?」

 雷太と光魔がそれぞれ呼び掛けるが・・・。



 ガキィン!!



 刹那後二つの刀は火花の元打ちつけられた。

 「きゃ、きゃあっ!」

 凄まじい衝撃が辺りを襲う。
 九番隊副隊長は思わず椅子ごと倒れてしまった様だ。

 「・・・・・・・・・良いだろう、聞いてやる。」

 一瞬微動だにしなかった氷雨へと視線を向けた二番隊隊長は笑いながら刀を納めた。

 「・・・・・・・・・・・・。(気付かれてた・・・?)」

 どうやら氷雨もクロに加勢するつもりだったらしい。

 「気を取り直して・・・・・・、おいいつまで倒れてるんだ?」

 九番隊副隊長がまだ倒れたままもがいている。