「皆、揃ったか。」

 応接間No.11。
 クロはぐるっと周りを見回して言った。

 「全員かどうかは置いておいて、皆良く来てくれた。
  特に隊長格が全員来てくれたのは大きい。」

 室内にはブラックメンだけで十九人いる。

 「現在既に多くの組織が動き出している。
  ここはやはり全員が結束し――――――

 「御託は良い。」

 皆が発言者を見た。
 二番隊隊長だ。

 「どういう意味だ?」

 「言った通りだ。
  つまんねえ御託なんぞ言ってんじゃねえ。
  顔合わせはすんだ様だしな、俺は帰る。」

 「れ、レイちゃん!?」

 光魔も慌てている様だ。

 「そうはいかん。
  総長として隊長達に言う事もあるんでな。
  第一お前は居場所が全くつかめないんだ。
  最優先で最後までいてもらうぞ。」

 「・・・・・・嫌だと言ったら?」



 キンッ



 クロは黒い鞘の刀の鯉口を切った。