「嶺雲君、君にお客さんみたいだけど?」

 休憩室の外から石田の声がした。

 《まさか働いているのか!?》

 いいえ、堂々と表でPCいじりです。

 《・・・・・・・・・・・・・・・・・・。》

 「知り合いみたいだし入ってもらっても良いかな?」

 「はい、お願いします!
  良いですよね、ミルフィさん?」

 「ええ、別に良いわよ?」

 入って来たのは男だ。
 すらりとした高い背に白髪。
 整った容姿で腰に一本の刀が差してある。

 「久し振りだな、光魔。」

 「た、隊長!?」

 光魔は驚いて飛び上がった。

 どうやらさっき言っていた二番隊の隊長らしい。

 「どうしてここに来たの?」

 「呼ばれたんでな、ついでに迎えに来たんだよ。」

 そういうと彼はミルフィを見た。

 「悪いな、時間無いので連れてくぜ?」

 「良いわよ、もう上がりだし。
  またね、光魔。」

 「はい!また。」

 そういうと二人は去っていった。

 「何なのかしら・・・?」

 ミルフィは思わず身震いした。
 過去の忌まわしき記憶が甦る。

 「何だか只者じゃなかった・・・。
  私に鳥肌が立つなんて・・・・・・。」

 二番隊隊長。

 後光魔に色々と聞くべきかもしれない。



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